代表取締役 山岡大祐 1969年生まれ。

化粧品関連の商品開発で第二創業。「難しい紙の加工はヘイワ原紙に」という流れをつくる。

 高知大学農学部でカミキリムシの研究をし、卒業後2年間、名古屋のミシマ株式会社に勤務したのちに帰高し、入社。
 42歳で2代目に就任するが、その頃、タイプ原紙の市場は消滅していた。社運をかけて、昼夜なく研究に取り組み、ファックス原紙を開発する。続いてワープロ原紙の特許を取得する。しかし、印刷における原紙の需要は急速に衰退していった。
 ヘイワ原紙の得意とする技術力で、大手化粧品メーカーが10年かけても開発できなかった「紙おしろい」を、1年足らずのうちに完成させる。新しいことにチャレンジしたいという開拓精神は父親譲り。これを機に、化粧品雑貨に大きく舵を切り、OEM商品が主力商品に成長していく。
 「紙に何でも加工します」――ヘイワ原紙の第二創業となる。
 「こういう商品をつくってほしい」というお客様の要望を何らかの形にして応える、ヘイワ原紙のビジネススタイルが確立していった。
 「社員さんと共に育つ」が基本マインド。どんな厳しい状況でも正社員雇用を守る。蒔いた種がつながって線になり面になる。ヒューマンネットワークが会社を支えた。70歳で息子に代表を委ね、会長に。
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